【名張市】夏の大祓い式が行われる宇流冨志禰神社で茅の輪くぐりをしてきました。
夏の大祓い式が行われる名張市平尾の宇流冨志禰神社へ茅の輪を見にいってみました。
夏の大祓い式
2021年6月30日(水)午後6時~
大変有難いことに、宮司様が茅の輪くぐりの時の「神拝詞(となえことば)」を唱えて下さり、一緒に茅の輪をくぐってくださりました。
こちらが茅の輪のくぐり方です。
人型も頂き、詳しく説明していただきました。
宮司様に茅の輪くぐりの説明を頂いたのでご紹介させていただきます。
茅の輪くぐりの由来
どうして大祓の時に茅の輪をくぐるのかというと、その由来は、奈良時代に編集された備後の国風土記によると、日本神話の中で、ヤマタノオロチを倒した素盞鳴尊(すさのおのみこと)が、旅の途中で、蘇民将来(そみんしょうらい)、巨旦将来 (こたんしょうらい)という兄弟のところで宿を求めたところ、弟の巨旦将来は豊かな生活をしていたのにそれを断りました。
兄の蘇民将来は貧しい暮らしをしていたが、もてなしお泊めしました。
その後何年かして素盞鳴尊は再び蘇民将来の家を訪れて「もし悪い病気が流行する事があったら、茅で輪を作って腰につけていれば病気にかからないですむでしょう。」と教えました。
これから、「蘇民将来」と書いた紙を門に貼っておくと災いを免れるという信仰が生まれました。
茅の輪も当初は人々が腰に付けるほど小さなものでしたが、時代がたつにつれて大きくなり、江戸時代初期になり、これをくぐって罪や災いを取り除くようになった。
茅の輪くぐりの意味
茅の輪くぐりは、正月から半年間の穢れを祓い、残り半年の無病息災を祈願するという意味があります。
大祓の目的
大祓は、我々日本人の伝統的な考え方に基づくもので、常に清らかな気持ちで日々の生活にいそしむよう、自らの心身の穢れ、そのほか、災厄の原因となる諸々の罪・過ちを祓い清めることを目的としています。
この行事は、記紀神話に見られる伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の禊祓(みそぎ)を起源とし、宮中においても、古くから大祓が行われてきました。中世以降、各神社で年中行事の一つとして普及し、現在では多くの神社の恒例となっているようです。
年に二度行われ、六月の大祓を夏越の祓と呼び、大祓詞を唱え、人形などを用いて、身についた半年間の穢れを祓い、無病息災を祈るため、茅や藁を束ねた茅の輪を神前に立て、これを三回くぐります。十二月の大祓は年越の祓とも呼ばれ、新たな年を迎えるために心身を清める祓いをおこないます。
その年々の節目におこなわれる大祓は、罪や穢れを祓うとともに、自らを振り返るための機会としても、必要かもしれませんね。
皆様も茅の輪をくぐって、無病息災を祈願してみてくださいね。
★宇流冨志禰神社