【伊賀市】~岸 宏子さん生誕100年記念~『ある開花』復刻本が販売されています。
伊賀市出身で、放送作家、小説家として活躍され、終生、伊賀上野で執筆活動を続けられた岸宏子さん。
1922年5月5日に旧阿山郡上野町(現・伊賀市)に生まれ生誕100年を迎えられました。
岸さんを代表する作品の1つ『ある開花』ですが、現在、残念ながら絶版となっていることから、岸さんの生誕100年を機に、改めて岸さんの作品に触れていただこうと、復刻し、販売されることになったそうです。
『ある開花』
【価格】 1,000円(税込)
【販売場所】伊賀市内書店
・岡森書店
『ある開花』は、1965(昭和40)年に発表された、岸宏子さんの出世作です。
「伊賀上野の初夏は真っ青である。」の書き出しで始まる、伊賀を舞台にした作品です。
【あらすじ】
「夫を売り渡した金をもとでに、伊賀上野の、しがない帯じめの織子、なつ枝は、夢でしかなかった経営者になることができた。
それは貧しさしか知らぬ彼女の、一生にたった一度の短い花の季節であったが・・・・。」
◆この「ある開花」を原作に、1968年、映画「喜劇 夫売ります!」が公開され、1969年には、テレビドラマ「売らいでか」が放送。
舞台劇「喜劇 売らいでか!」は、1968年の初演から2017(平成29)年には公演回数が550回を超えるというロングラン作品となったそうです。
岸さんは、上野農業高校(現伊賀白鳳高校)の校歌の作詞をされた方で、伊賀地域へ様々な貢献もされてきました。
これらの功績により、紫綬褒章(1990年)、勲四等宝冠章(1995年)を受章されています。
秋の読書にピッタリの1冊となってくれるのではないでしょうか?
是非、読んでみて下さいね。
・井筒屋書店
・岡森書店
・コメリ書房上野店