【伊賀市・名張市】麻疹(はしか)に注意してください!
昨年末の感染者発覚から県内の感染者数は27人となってしまっている「麻疹」。
三重県は感染に注意を呼び掛けています。
★麻疹患者の発生について
昨年末に津市内において、民間団体が自施設で開催した研修会の参加者から、1名の麻しん患者(県外保健所に届出)が発生し、その後の確認により、現時点で同研修会の参加者等及びその接触者から麻しん患者が発生しています。
同研修会の参加者及び、把握している接触者については、健康観察を実施しており、症状が出現した場合は事前に医療機関に連絡し指示に従い受診するよう周知しています。
麻しんにかからないために、以下のことを確認してください。
<確認事項>
① 2回の麻しんワクチンの予防接種を受けている
② 麻しんにかかったことが明らかである
③ 既に発症予防に十分な麻しん抗体価を保有している
※記憶に頼らず母子健康手帳等の記録で確認してください。記録がなければ、受けていない、かかってい
ないと考えてください。
<①~③のいずれにも当てはまらない方>
かかりつけの医療機関にご相談のうえ、麻しんワクチンの接種を検討してください。
麻しんとは
一般的に「はしか」と呼ばれている麻しんウイルスによる感染症です。
原因と感染経路
病源体は、麻しんウイルス(measles virus)です。
空気感染が主たる感染経路ですが、その他に、患者の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛まつ感染」、およびウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる「接触感染」もあります。
発症した人が周囲に感染させる期間は、麻しん発症1日前より解熱後3日間くらいまでです。なお、感染力が最も強いのは発しん出現前の期間です。
症状
感染力はきわめて強く、麻しんに対する免疫を持っていない人が、感染している人に接すると、ほぼ100%の人が感染します。
感染しても発症しない不顕性感染はなく、全て発症します。典型的には、約10~12日間の潜伏期間の後、38℃程度の発熱及びかぜ症状が2~4日続き、その後39℃以上の高熱とともに発しんが出現します。主な症状は、発熱・発しんの他、咽頭痛、咳、鼻水、目の充血(目やにが多く出る)などです。
また、合併症として、肺炎、中耳炎、稀に、脳炎等があり、肺炎や脳炎は、重症化すると死亡することもあります。
【修飾麻しん】
過去のワクチン接種の効果が弱まった場合など、麻しんに対する免疫が不十分な状態の人が感染した場合、軽症で非典型的な症状になることがあります。例えば、潜伏期が延長する、高熱が出ない、発熱期間が短い、などです。感染力は弱いものの、周囲の人への感染源になるので注意が必要です。
麻しんが疑われる症状がある場合
麻しんの主な症状(発熱、せき、発疹など)がある場合や、最近麻しんを疑われる方との接触があった場合には、
- 学校や仕事を休み、早めに医療機関を受診してください。
- 麻しんが疑われることを、受診の前に電話などで伝えておいてください。
- 過去に予防接種を受けたことがある人は、症状が現れにくいこともあります。
かかりつけ医等に相談してください。
治療
特別な治療法は無く対症療法が行われます。
予防のポイント
有効な予防法は、麻しんワクチン接種です。
麻しんワクチン接種が可能な医療機関をお探しの場合は、かかりつけの医療機関にお問い合わせいただくか
「医療ネットみえ」で検索することができます。
対処療法しかないとのことですので、しっかり防ぎたいですね。
予防接種を受けていないかた、是非、接種して下さいね(*^^*)